大学生4人に1人、「平均」の意味理解せず

「日本数学会」は数学者の集まりだよ。
数学を普及させる目的なら学会以前に数学の普遍性からもう達成されているでしょ。何をやるにも程度はどうあれ数学からは逃れられないのが殆ど。数学屋は形式主義の傾向が高いほど、マジョリティやオーソリティを嫌う（つまり単純に「真に正しいことのみ」やってればいいというスタンス）から、数学教の布教活動にはあまり興味がない。
しかし、プロとアマの差があまりにも大きいのが数学で30年以上前からその問題は指摘されているので専門数学知識の普及というより技術・教育の注力が期待されている。世辞に疎い数学屋ですら昨今の学力低下は容認できないということだろう。
しかし、今回のテストはそういった専門知識云々以前のレベルの問題で、平均（相加平均）の意味や作図問題は義務教育で習った「はず」のもの。平均の意味が分からないなら問題外だが、作図問題はそれ自体は特定の業種以外は役に立たない。しかし、少し考えれば誰でも思いつく程度の問題。自分で考えたアイディアを客観的に説明できるかどうかの能力を問うているだけ。これはやはり、義務教育「留年」制度の是非にもつながるなぁ。